【NZ視察/2019年3月】ラブブロック訪問&ヴァンダルに遭遇!?
2019年3月に行ったNZ視察の様子を、サザンクロススタッフの遠山がお届け✈️
ワイナリー訪問の様子や、ぶどう畑やワイン醸造の様子、そして視察中に泊まったホテルなど、色々ご紹介していきたいと思います!
ワインのことはもちろんですが、ニュージーランドの穴場情報や視察中の裏話もお伝えしたいと思っております。
何回かに分けてお届けしたいとお思いますので、よろしくお願いします〜!!
ラブブロックのヴィンヤード散策 ?
マールボロで次に伺ったのはラブブロック。
ラブブロックの説明文はいつも「ラブブロックは、舗装もされていない道をひた走るマールボロエリアの最奥地の高い丘の上に、エリカとキムによって設立されました。」と始まるのですが、本当その通り!
マールボロのはずれ、砂埃が舞う砂利道を車でずっと進んだ奥地に、ラブブロックのヴィンヤードはありました。
「ほらこれ、エチケットのたんぽぽの花と綿毛、本当にヴィンヤードに生えてるでしょ?」と見せてくれたエリカさん。
ヴィンヤードの脇には鶏や牛などが買われていて、オーガニックヴィンヤードではなく、オーガニックファームを目指しているという言葉にも納得です。
ニージーランド政府規定のサスティナブルに加えてビオディナミの手法を調和させたヴィンヤードには、旨味がギュッと詰まってる!という感じのツヤツヤした色の濃いぶどうがたくさんなっていました。
ラブブロックでは明日収穫が行われるというタイミングでの訪問でした。
そしてさらに丘の上に登っていき、「嵐の丘」と呼ばれるヴィンヤードに移動しました。
ここは時に風速30mを超える強い台風並みの風が吹き荒れる場所で、立っているのがやっとなほど。写真を撮ろうとカメラを構えると、そのカメラが風で飛んでいきそうなほどの強風がこの日も吹いていました。
そんな中育つふどうの木には、葉っぱがほとんど付いていません。
丘の下で見たヴィンヤードの木と比べても一目瞭然。木と木の間に生い茂るはずの葉っぱがないため、すかすかに見えます。
ですが、そんなぶどうの木にも果実はしっかり付いていました。
厳しい環境を生き抜いてきたタフなぶどうの木からは、生命力溢れるぶどうが生まれます。
収穫量は自然と抑えられ、ミネラル感と風味を備えた、やや小さめの果実が収穫できるそうです。
ラブブロックの生命力溢れる味わいの秘密と、その風の強さを実際に体感するとことができた貴重な体験でした。
そしてこちら、今年の5月下旬発売予定の「LOVEBLOCK Marlborough Sauvignon Gris 2014 / ラブブロック マールボロ ソーヴィニヨン グリ」と、「LOVEBLOCK Marlborough Orange Sauvignon Blanc 2018 / ラブブロック マールボロ オレンジ ソーヴィニヨンブラン」です。
ソーヴィニヨンブランのオレンジはSO2無添加なのですが、なんとSO2の代わりに緑茶成分をごく微量使用しているそう。初めて聞いた手法ですが、ラブブロックらしいグリーンのフレーバーに旨味がしっかり感じられる、とっても美味しいオレンジワインに仕上がっていました!
ソーヴィニヨングリとはソーヴィニョンブランの亜種。グリとつく名の通り、果皮はややピンク色をしており、ソーヴィニョンブランの特徴を維持しつつも、よりふくよかな葡萄品種です。
2014ビンテージなのですが、味わいが綺麗にまとまりだした2019年にやっとリリースを迎えることができました。綺麗な酸味とミネラルが重なり合い非常にエレガントな味わいです。
こちらリリースが開始したら、また改めて皆さまにご紹介したいと思います!
ぶどう収穫中のヴァンダルに遭遇 ?
マールボロ移動中、なんとヴァンダルの収穫に偶然遭遇しました!
(彼らはシークレットプロジェクトとして、メディアには白い仮面を付けて登場しています!)
3人中、1人は頭にいつもの白い仮面を乗せていて、カメラを向けるとサッと被ります。他の二人も手で顔を隠してくれたりと、遊びココロに溢れる謎のワインメーカー3人組。笑
手摘みで収穫したカゴいっぱいのリースリングを持ってきて、綺麗なリースリングだろー!と自慢してくれました。
マールボロ全体がぶどう収穫と醸造で大忙しのこの時期、ヴァンダルのワインを造るためのぶどうを自ら手摘みで収穫している彼らを見て、こりゃ美味しいワインができるわけだ!!と納得したのでした。
このぶどうから造られる、次のヴィンテージも楽しみです!
さて、ここまで9回に渡って、NZ視察の様子をお伝えしてきました!
ワイナリー訪問や、穴場スポットなど、インポーターならではの目線でニュジーランド情報をお伝えできたのではないかと思います。
最後になります次の記事では、各ヴィンヤードで飛ばしたドローンの映像をまとめてお届けしたいと思います。
最後までお付き合いくださいませー!
遠山弓