ノヴム

NOVUM

時を重ねるマールボロで
旧世界の「王道」を極める

『ノヴム』はウィルとレイチェル夫妻による、極少量生産のワイナリーです。旧世界の哲学と技術を礎に、毎年新しい学びを得ながら挑戦を続けています。彼らが用いるのは、所有する秀逸なヴィンヤードの中でも、とりわけ優れた”スイートスポット”(*詳細は後述)の葡萄だけ。畑と品種の個性を尊重したワイン造りを追求しています。

ウィルの父親がマールボロの草創期にあたる1977年に、現在のマールボロを形成する中心地に広大な土地を取得しました。クラウディーベイの最初の葡萄の供給元として栽培に取り組み始め、二代目としてウィルが引き継いだ今でも、40ヘクタールの優良なヴィンヤードを保有し葡萄栽培家としても活躍しています。

<ウィルの経歴>
ウィルが初めてワインを造ったのは、なんと11歳のとき。クラウディ・ベイのケヴィン・ジャッドの指導を受けながらのことでした。ウィルの家族は長年クラウディーベイに葡萄を供給しており、実家はワイナリーのすぐ隣。空き時間はいつもワイナリーで過ごしていました。

高校卒業後、最初の仕事もクラウディーベイでボトリングラインから始め、一歩ずつ経験を積んでワイン造りを学んできました。クラウディ・ベイのケヴィン・ジャッド(NZ)を皮切りに、カリフォルニアのオー・ボン・クリマでジム・クレンデネン(USA)、フロム・ワイナリーでゲオルグ・フロム(NZ)と、名だたるワインメーカーのもとで修業を重ね、現場でワイン造りを学んできました。ブルゴーニュにも渡り、コント・ラフォンでの研修中にレイチェルと出会います。のちに夫婦となり、家業の葡萄栽培家を引き継ぎながら、共に「Novum」を創業します。

<レイチェルの経歴>
レイチェルがワインに魅了されたのは、大学在学中にマーティンボロー・ヴィンヤードでの仕事をしていた時でした。当時、土壌学と地質学を学んでいた彼女は、土壌の違いがワインの味わいに影響を与えることを知り、大きな衝撃を受けたのです。卒業後、一旦は水文学の仕事に就いたものの、ワインの世界への興味に導かれてアデレード大学のワイン醸造・栽培学の大学院へ。科学的な知識を身につける一方、現場でのヴィンテージを重ねる中で、科学だけでは語れないワイン造りの奥深さに引き込まれます。

オレゴンに渡りフランス人醸造家ヴェロニク・ドルーアンの元で2年働き、そこから推薦をうけブルゴーニュへ。シャルドネの巨匠ドミニク・ラフォン(ドメーヌ・デ・コント・ラフォン)での経験を積みました。ブルゴーニュでの時間は、同じく研修中だったウィルとの出会いももたらしました。学びの全てをニュージーランドへ持ち帰り、セレシン、クラウディ・ベイ、フロムでのワイン造りを重ねたのち、夫婦で「Novum」を創業します。

<ノヴム創業>
十分な準備期間を経て、夫婦は栽培家として他ワイナリーに高品質な葡萄を供給する仕事と並行して、「Novum」の創業に取り組みます。旧世界のワインとワイン造り、そして哲学に強く影響を受けた二人は、個性的で樹齢の高いシャルドネとピノノワール、シラーの3品種に絞っての自社醸造に取り組みました。

2016年ヴィンテージがファーストリリース。その品質はMWからも大きな注目を集め、NZ国内販売分はメーリングリストにて案内後、わずか数時間で完売するほどファンを魅了するワイナリーへと成長しています。

スイートスポットとは

優良なヴィンヤードの中でも特に秀逸な葡萄を生み出す樹を選別し、そのわずかなスポットの葡萄だけを自身のワイン醸造に使用します。それ以外を(それでも優良な葡萄を)古くから提携するワイナリーへ供給しています。一見、均一に見えるヴィンヤードの葡萄でも、土壌は複雑に入り組み、葡萄樹にも個性があります。そこを厳密に見極める取り組みをしています。