オラテラ

Oraterra

感情と魂に響くワインをつくる

『オラテラ(黄金の大地)』は、ウィルコ・ラムを中心とした6人が創業した新たなワイナリー。彼らは元々マーティンボローのカルトワインとして名高い「ドライリバー」を生み出すチームでした。2022年のドライリバー売却を機に、6人がチーム一丸となって自らのワイナリーを創業するという機会を与えられました。この地で長く深く根を張り生活してきた彼らは、マーティンボロー・テラス周辺の歴史ある厳選した2つのヴィンヤードを取得しました。全てのヴィンヤードを有機的に管理し、オラテラとしてのマニフェストに従った栽培醸造をおこなっています。オラテラのアプローチはワインに個性をもたらす混沌と生命力を受け入れること、そして押さえ込むことなく生み出すワインには、驚きや魂、エネルギーを感じることができます。葡萄品種それぞれの固定観念を打ち破り、「型」ではなく「個性」を追い求めることを信条としています。手作業で非常に少量生産のオラテラは、現在はNZ国内の会員向けに割り当て販売され、極少量を海外へと輸出し始めました。

Oraterra マニフェスト

Oraterraは、自然・土地・文化との深いつながりから生まれるワインです。私たちは、五つのエレメント(地・空気・水・火・霊)を通して、その哲学を表現しています。

 

地(EARTH)– 土地と時間の記憶

 

私たちは土地の「所有者」ではなく、「守り手」です。

深い砂利や川床、長い年月が育んだ地層と向き合いながら、ブドウの根が自然の力を引き出せるよう育てています。

この場所の記憶が、ワインの味わいとして現れます。

 

空気(AIR)– 生命と魂

 

私たちのワインには「命」を感じてほしい。

そのために、オーガニックかつバイオダイナミックな農法で、畑と自然のバランスを大切にしています。

人の手を加えすぎず、ワインが本来持つ個性を丁寧に引き出しています。

 

水(WATER)– 恵みとつながり

 

水は命を育むだけでなく、つながりを生む存在。

私たちはドライファーミングにこだわり、自然の雨に任せる農法を選んでいます。

自然とのバランスを尊重する姿勢は、地域社会への貢献や文化的尊重にもつながっています。

 

火(FIRE)– 情熱と変革

 

私たちの情熱は、飲む人の瞳孔が喜びで開くほど、本当に素晴らしいワインをつくることです。

私たち自身も愛してやまないワイン、共有せずにはいられないワイン、そして人と人を繋げるワインを造ること。

その情熱が、創造性や進化への力になっています。

 

霊(ÆTHER)– 神秘と本質

 

「霊」は、ワインに宿る説明しきれない喜びや、自然の予測不能性、そして人間の創造性を象徴しています。

私たちは、既成概念から自由になり、混沌の中から意味を見出し、土地・人・自然との関係を深めることで、何世代にもわたるワイン造りの礎を築こうとしています。

この姿勢こそが、私たちの創造性の核であり、感情と魂に響くワインを生み出す原動力です。