マールボロでNZ素材にこだわり抜いたプレミアムクラフトジン
ニュージーランドで世界的に有名なワイン産地・マールボロの中心に位置する「エレメンタル ディスティラーズ(蒸留所)」は、ベン・レゲットによって設立されたプレミアムクラフトジンの蒸留所です。
ニュージーランドのクラウディベイ近隣で生まれ育ったベンは、海外へ渡り14年間をEUとUKのスピリッツ業界に身を投じました。カクテルバーテンダーとしてキャリアをスタートし、マネージメントやコンペティションも経験。コニャックやスコッチのブランドアンバサダーとしても活躍し、スピリッツ関連の執筆活動にも携わりました。その後、自分の蒸留所を立ち上げるという夢を叶えるために、イギリス人の妻とともに故郷へと戻ります。蒸留所の信念は、すべての素材がどこで、誰によって、どのように育てられたのかが完全に追跡ができ、明らかであること。その植物を最もよく知る作り手と綿密に連携して、一番状態の良い旬の時期に収穫し、地元の素材でニュージーランドを表現するクラフトジンをつくることです。
蒸留所の立ち上げにあたり、4年間にわたって小規模な蒸留を繰り返し、中心となるレシピを練り上げました。様々なボタニカルで試行錯誤を重ねたオリジナルレシピです。準備期間中はマールボロのワイナリーでも働きながら知見を深めていきました。
ジンの蒸留家になるための資格は存在しませんが、ベンはWSET(ワイン&スピリッツ教育機関)とIBD(醸造家&蒸留家協会)を取得しています。WSETに関しては、ニュージーランドでただ一人、WSETスピリッツをレベル3(現在スピリッツの最高レベル)まで教える資格を保有し、ニュージーランドのワイン&スピリッツスクールにてJane Skilton MWと共に講師も務めています。
蒸留所には「The Gin Shack」というテイスティングルームとバースペースを併設しています。宿泊できるコテージもあり、マールボロの中心からプレミアムなクラフトジンの楽しさを伝えています。
ROOTSとの出会い
ルーツとの出会いは、付き合いのあるワインメーカー達との話がきっかけでした。2024年、トゥーリバーズのワイナリーへ訪問した際、「おすすめの食事先を教えて!」という質問に、即答で返ってきたのが「ザ・ジン・シャック(ルーツのセラードアレストラン)」でした。「コロナ明けに創業した蒸留所で、めちゃくちゃ美味しいジンと食事が楽しめるよ!」と言われてメモしたのが始まりです。
次に訪問したノヴムのワイナリーでも、先ほど聞いたジンの話題に。「まだ飲んでないの? すごく美味しいよ! うちにもあるから味見する?」と、ノヴム夫妻の自宅で初めてルーツのジンを口にしました。飲んでびっくり、本当に、すごく美味しい。翌日、予定していたスケジュールの合間を縫って「ザ・ジン・シャック」を訪問。タイムリミットで話は聞けずも、レストランの雰囲気や人気ぶりを確認することができました。帰国後、サンプルを購入して日本へ空輸。どれもこれもやはり美味い! ということで、3ヶ月後のニュージーランド渡航でアポイントを取り、しっかり話を聞いた上で、今回輸入をさせてもらえることが決まりました。
普段のニュージーランド渡航中はワインにばかり目が向いていましたが、今回取り扱いが決まってからは、行く先々のリカーショップや高級スーパーなどでも多くのジンがラインナップされていることに気付きました。ショップスタッフに話を聞くと、ジンは近年特に人気が高まっているそう。ルーツは目立つ場所に陳列される等ショップでの扱いも格別で、世界各国で多くの賞も受賞しながら、ニュージーランド国内でも人気沸騰中の蒸留所なんだとか。ワインメーカー達からの評価が非常に高いことにも納得です。